「いまや(自分の人生も)その終わりが近づき だから自分は、(今)最後の幕に直面している
友よ、はっきり申し上げましょう 私の生き方を確信をもって述べましょう
私は充実した人生を送ってきたのです どの道も残らず旅してきましたよ
ただ普通の旅ではなかったのです 自分のやり方で歩んできたのです」
「いま思えば後悔することは少しはありますよ だけど、言い立てるほどのことはほとんどありませんよ
やるべきことはちゃんとやってきました しかもそれを一切免除してもらうことなく最後までやりとおした
どれにも海図をつくって航路計画をたてたのです 未開拓の道をたどる着実な一歩一歩を計画したのです
それもただの計画ではなく 自分のやり方でちゃんと計画したのです」
「たしかに君もご存じのとおりでこんなときもありましたよ つまり、自分でかみ切れて消化しきれる以上に、仕事やいろいろなことをかじりこんで、しょいこみすぎた時もありました
でもそういういろんなことをやって、おかしいなと思ったときは 口にいれてから吐きだしましたよ
私は何にでもまともに対峙し、勇ましく堂々とした姿勢をとってきた しかも 自分のやりかたでやってきたのです」
「愛し、笑い、泣きさけんだこともありました 欲しいだけ口にしたこともありました、敗北も人並みに味わいました
そうして今、涙がおさまってゆくにつれて 私は気がつく、 こうしたことはなにもかもが実に楽しいことだった
あれこれやったこと全部について 考えてみますと 私としては こう言っても差し支えない、つまり、びくびくしたやりかた で、(やってきたのでは)なかったのだ、と
絶対そうでなかった、私にかぎっては違いますよ 私は 自分のやりかたで ちゃんとやってきたのです」
「人は今この時点でその人なりのものを手にいれているのです 自分がほんとうの自分でないのなら、その人は
自分が心から感じていることを言えないのです 膝まずいて(祈りを捧げて)いる人の言葉だって口にできないのです
いままでの記録が明らかにしているとおりで、私は連打のたたかいをしてきたのです」
「それも自分のやり方でやってきたのです」
"My Way" by Frank Sinatra
2008年10月7日
自分のやり方でやってきたのです
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